音色の話2 ~June Taborの作品のピアノは~
- Maki Ishimine
- 2020年1月29日
- 読了時間: 1分
昨日、「音色の話」を書きましたが、FBにアップしたらどうしてもここに書き留めておきたくなるコメントを貰いました。HPのLINKに紹介しているKitaniさんからです。Kitaniさんは私が紹介したJune Taborの"The Banks Of Sweet Primroses"のピアノの音をこんな風に表現されたのです。
「この音を聴いて感じたのは水彩画で絵の具が水と混じり合って綺麗にぼけていくような、音の切れ際が余韻を持って消えていく。そんなイメージを持ちました。」
と。なんて美しい表現であり、言い得て妙なのでしょう。音楽を愛してやまない画家、漆芸家のKitaniさんだからこそ、ごく自然にそんな表現が出てくるのだろうと思いました。それからというもの、June Taborの作品のピアノの音色が、本当は目に見えないものなのに、私にははっきりと見えるようになりました。色の芯を残して少しずつ滲んで広がる水彩絵の具。曲によって芯の色も変わり、広がり方も少しずつ違う。そんな美しい画用紙が頭の中に何枚も持てるようになりました。

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