音色の話
- Maki Ishimine
- 2020年1月28日
- 読了時間: 2分
Cubaseの使い方を教わってから、次第にソフトに慣れて来て、手探りながらもミックスまで覚えて来ました。音数が少ないから一つ一つの素材を自分のイメージの音色に仕上げるのは、そこまで大変ではないのです。あくまで「プライベート」感を失わない音作り。私が私の部屋で作った音、そう言う響きを大事にして仕上げることを心掛けています。
プレアルバム作りの日々で、音色に対する耳の感度が増しているこの頃、ある意味必然的に湧いた話ですが、ピアノを買い替える事を決めたのです。幼稚園の年中さんから一緒にいる今のピアノですが、昔アンバランスに酷使したせいで、いたる所ガタガタで狙った音が出ないのです。ピアノドクターの四反田さんと話をして、この先の私の音楽人生を考えて、やはり買い替えかな、と。
そこから二、三日、どんな音のピアノが欲しいか、いくつか好きなCDを聴きながら、「この音じゃないなぁ…。この音かなぁ…。」って、四六時中考えていました。で、結局は直感で「好き」って思っていた、June Taborの2000年以降のアルバムのピアノの音色が欲しいんだって、落ち着くところに落ち着きました。昨日のブログで「静かな情熱」の話をしましたが、私の好きなピアノの音はまさにそう言う音です。表面的な感情を押さえて、熱い思いや深い思考を内に讃えているような、そんな音色。ある意味、すこし冷めた、と言う意味で客観的な音色と言えるかも。喜怒哀楽は豊かなのに表情には大きく出さない大人の音かな。私が喜怒哀楽がわかりやすい人間なので、憧れを持って聴き入ってしまう音色。
四反田さんにこう言う音色のピアノが欲しいですと、音を送って相談したら、私が組み上げるピアノしかない、とのこと。頼もしいはかっけ〜は、なんて人と出会ったんだろうって、やっぱり思ってしまったりして。神様がいるなら感謝です。 自分の音色ということがわかってくると、音楽の聴こえ方も変わりますね。今夜はEric Kazのピアノでも聴こうかな。
Comments