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蘇ったピアノ

  • Maki Ishimine
  • 2020年1月16日
  • 読了時間: 2分

最近の私、気持ちが溢れてここに書けないほど日々充実しています。次から次へとやることがたくさんです。

さて、昨日ピアノの調律をしました。5年振りぐらいだと思います。自力で探した調律師の四反田さん、ものすごく腕が良かった。劇団四季を始め、プロのミュージシャンの調律をしているそうです。前回、実はハンマーのフェルトを削っています。弦の跡がくっきり付いていたからで、ベテランのおじいさんがやってくれました。その削りの仕上げにも問題があったようで、まるでチビ犬が吠え立てているようなキャンキャンした音になっていました。そのことを気にしていなかったのは、あまり弾かなかったからでもあるし、最近になって弾くときで何時間もだと煩くてやってられません。加えて環境を整え録音を始めたら、なんでこんなにヒステリックな音するんだ?ってなり、整音までを考えた調律を頼みました。嫌な音の原因は随所にあり、昨日ウチでの数時間の中でできることはみんなしてもらいました。まず調律。当たり前ですが、それがちゃんとなされるだけで上ずっていた感じの音が落ち着きます。でも、まだ煩い。調律の後はハンマーのフェルトの弦に当たらない場所に針を刺し刺しする作業。落ち着いたまろやかな音になるまで、一弦一弦のその作業を繰り返してくれました。四反田さんの確実な作業で如実に音色が変わる様を体験できて、楽しかった。昔酷使されて、その後大分ほっぽられていた可哀想なおんぼろピアノは、現時点での最大限に美しい音色に仕上がりました。なんて嬉しい!もう感謝しかない!

弾くと指に吸い付く感じが戻っていて、出したい表情がかなり出るようになりました。たまらなく楽しい!嬉しい!でも、その分、自分へは厳しくなります。そう、もっとうまく弾きたいって欲が出ますね。今日、午前中では納得のテイクが録れず、ブレイクして漸くまずまずといったところ。

以前に録ったピアノの音とは全く比較にならない繊細な味わいで録れて、ただただ満足なのです。この先ずっと頼りにしたい調律師さんが見つかって本当にラッキー。四反田さん、今後とも末長くよろしくお願いします。

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